簿記とは⑤ 勘定科目とは? ※練習問題あり
【前回】
https://pen-hakase.hatenablog.com/entry/2021/04/27/150000
ここで初心者が間違いやすいのは、資産と費用の違いです。
資産は目に見えて形があるもの、費用は目に見えないもの、という解釈で良いですが、この先間違えやすいものも出てきますので、新しい勘定科目が出たらすぐに確認するようにしましょう。
ここで勘定科目(かんじょうかもく)という知らない言葉がまた出てきましたね。
勘定科目とは、日本語のことです。
B/SもP/Lも、現金の横に金額、売上の横に金額と言ったように、日本語と金額が書いてあります。
この「現金」や「売上」と言った日本語を勘定科目と言うのです。
勘定科目はたくさんあります。内容は同じでも、会社によって少し違う勘定科目名になっていたりします。
簿記の試験では、出てくる勘定科目は限られているので、一つ一つしっかり押さえて、資産、負債、資本、収益、費用、純損益の区分が出来るようにしましょう。
慣れればすぐに見分けがつくようになります。見分けのつけ方は次回紹介します。
ここまで2種類の決算書類について説明しました。
ここで、最初の簿記って何?という疑問に返ってみましょう。
覚えていますか?
そう、帳簿記入です。
会社は一年をかけて取引をしています。
モノを買って、売って…。銀行からお金を借りて、利子と一緒に返済して。
車を買ったり、いらなくなったら売ったり、捨てたり。
そう言った取引を帳簿に書くのです。
ただ適当に書いてはいけません。何千もある企業がいろんな書き方をしていると、投資家は毎回、この会社はこういう書き方をしているんだ、と調べなければなりません。
だから、ある程度のルールが必要です。そのルールに従って帳簿を書くことを仕訳というのです。
ちなみによく聞く「会計」というのは、このルール自体を言います。
つまり、簿記は会計というルールの上に存在しているのです。
とはいえ、私たちが鍛えなければいけない能力は仕訳。
仕訳が出来ればどんな問題でも解けるようになります。
仕訳を切るのにはコツがあります。
B/S 3項目とP/L 3項目の見分け方と含めて、次回説明しましょう。
今回の講義を問題にしました。ぜひ復習に活用してください。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
あなたの疑問が解決し、合格に近づいたことを祈ります。
合格を目指して頑張りましょう!