自己振り出しの小切手
「小切手」というワードを聞くと、「当座預金」を連想する方が多いかもしれません。
あるいは、「小切手を受け取った」なら「現金」ですね。
小切手を「振り出した」なら当座預金
小切手で「受け取った」なら現金
確かに、よくあるパターンはコレです。
しかし、一点気をつけなればいけないことがあります。
それは「誰が振り出した小切手なのか」です。
自分が小切手を振り出すと、自動的に当座預金がなくなると紹介しました。
自分が振り出したので「自己振り出しの小切手」ですね。
【当座預金の回】
https://pen-hakase.hatenablog.com/entry/2021/06/01/150000
誰かが振り出した小切手を受け取ると、それを銀行に持っていって現金に変えます。
なので、小切手は「ほぼ」現金でした。
この時、現金で処理できたのは、「他人振り出しの小切手」だからです。
要注意なのは、「自己振り出しの小切手を受け取る」ときです。
自分が振り出した小切手が、取引相手が現金にする前に、自分の元に巡り巡って帰ってきました。
この時、受け取った小切手を「現金」と処理してはいけません!
「当座預金」になるのです!
もともと、小切手を振り出したことにより、自動的に当座預金が減少していました。
その小切手が手元に戻ってきたのです。
手放した小切手が戻ってきた。
つまりは、何もなかったことになります。
何もなかったのに、当座預金が減っているのは変なことですね。
よって、当座預金をもとに戻す、「当座預金の増加」の処理をするんです。
小切手を振り出したときは、何もせずとも当座預金が減ったので、その小切手が戻ってきたときも、勝手に当座預金が増えているのです。
まとめ
自分が小切手を振り出す→当座預金減少
誰かの小切手を受け取る→現金増加
自分の小切手が戻ってくる→当座預金増加
他人振り出し、自己振り出しという言葉に惑わされないようにしましょうね。