未収金と未払金 ④回収したとき ※練習問題あり

【前回】

https://pen-hakase.hatenablog.com/entry/2021/05/25/150000


最後に、未収金や未払金がなくなるときの仕訳を説明しましょう。

 

 

一番最初の土地の問題をもう一度使います。

 

AさんはBさんに土地を500,000,000円で売り渡し、代金は翌月末に回収することとした。』

 

仕訳はこうでした。

 

Aさん

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Bさん

 

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この後のお話です。

 

実際に翌月末になり、Bさんがお金を払うターンになりました。

 

どうなるでしょうか。なお、支払いは普通預金から行ったとしましょう。

普通預金の考え方は、現金のときと同じですよ。

 

では、Aさんから。

Aさんはようやくお金を回収できたのですね。

普通預金に入金がありました。お金が増えるのは嬉しいことなので、左に書きます。

 

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なぜ、普通預金が増えたかと言うと、未収金を回収したからです。

 

なので、未収金はなくなりますね。

 

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また、「将来お金を回収できる権利」がなくなるのは、この先お金を貰える機会がなくなり、悲しいので右側。

 

こんな考え方もアリです。

 

 

Bさんはどうでしょう?

 

普通預金から支払っているので、普通預金はなくなっています。悲しいので右に書きましょう。

 

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なぜお金がなくなったのか。未払金を支払ったからですね。

 

なので未払金はなくします。

 

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「将来、お金を支払う義務がなくなった」

つまり、お金を払わなくていいってことは嬉しいですね。

嬉しいことは左に書きます。

 

 

一連の流れをまとめましょう。

 

Aさん

 

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Bさん

 

 

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Aさんの、左で発生した未収金(資産)は右で消えました。

 

一方、Bさんの右で発生した未払金(負債)は左で消えました。

 

発生したときと「逆」でなくなるのです。

 

 

つまり、もし後払いにしてなければ

 

Aさん

 

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Bさん

 

 

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になっていたのです。

 

Aさんの未収金、Bさんの未払金の部分を指で隠すと、この仕訳になりますよ。

 

つまりは、後払いになった影響で、この仕訳の間に未収金と未払金が仲介していたのですね。

 


 

さて、ここまでついて来てくれた皆さんは、解ける問題の幅がグッと広まりました。

 

練習問題を用意しました。

ぜひお活用ください。

 

問題<PDFファイル>

 

解答<PDFファイル>

 

 

難しくなってきましたね。

わからないことはどんどん質問してください!

 

皆さんの疑問を優先的に記事にしたいと思います。

 

最後になりますが、「なるほど」と納得してもらえたでしょうか?

皆さんの疑問が解消されるのを願います。

合格目指して頑張りましょう!

 

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