仕訳とは2【全2回】 ①勘定式と報告式

【仕訳とは 超基礎編】

https://pen-hakase.hatenablog.com/entry/2021/04/30/150000


さあ、今のあなたは「仕訳」と言われるとある程度のイメージがつくと思います。

 

では、復習です。

次の仕訳を答えてください。

 

『土地を50,000,000円で購入し、代金は当座預金から支払った。』

 

さあ、どうですか?

 

土地を買いました。嬉しいですね。

当座預金がなくなりました。悲しいですね。

 

解答は 

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となります。

 

この仕訳が出来なかった人は、前回に戻ってしっかり見直しをしてきてください。

 

今回は少し難しくなります。

その前に。

 

実は、B/SP/Lの話をしたときに省いていた話があります。

仕訳の前にまずはこれを紹介しようと思います。

 

まず、皆さんに悲しいお知らせです。

P/Lと言えばこの形式を紹介しましたね。

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P/L 報告式


これは上から下に情報が載っている「報告式」と呼ばれ、逆にB/Sのように左右に情報を載せるのを「勘定式(かんじょうしき)」と言います。

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B/S 勘定式


実はP/Lにも「勘定式」があります。

隠しててごめんなさい。

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P/L 勘定式


B/Sと似ていますね。

しかし、中の項目は当然違いますし、場所を間違えると大変なことになります。

(後で説明しますね)

 

ここで大事なポイントです。

実は勘定式は左右で合計が等しくなるという特徴があるのです。

 

以前も見せたB/Sです。

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B/S 勘定式

一番下を見てください。

資産の合計と、負債と資本の合計はどちらも10,800円と等しくなってますね。

 

これは以前見せたP/Lを勘定式に変換したものです。

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P/L 勘定式

こちらも左右の合計は50,000円と等しくなっています。

収益と費用の差を純損益としているので、当然と言えば当然ですね。


【次回】

https://pen-hakase.hatenablog.com/entry/2021/05/07/150000